教育の特徴

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医学類のカリキュラムの特徴として、①PBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルを基盤とする臓器別統合カリキュラム ②クリニカルクラークシップ ③医療概論を3本の柱としていることがあげられます。

 

医学類カリキュラム図

 

1つ目の柱はPBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルを基盤とする臓器別統合カリキュラムで、1~3年次の臨床実習前に行われます。

2つ目の柱はクリニカル・クラークシップです。4年次の10月~6年次6月の長期間にわたり、医学生が医療チームの一員として診療に参加する実習を行っています。

3つ目の柱が医療概論です。臓器別の枠組みでは十分対応できない領域について、体系的に学ぶことを目的として1~6年次にわたり実施しています。

 

PBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルを基盤とする臓器別統合カリキュラム

PBLテュートリアル

PBLテュートリアルは、事例(ケース)を出発点とし、その問題点を探り、自ら得た知識を活用しながら解決を図るプロセスを学ぶことを目的としており、テュートリアル形式(テューターのもとで行う少人数グループ学習)を中心として講義・実習を組み合わせたカリキュラムで行われます。

1~3年次の臨床実習前は基礎医学から臨床医学に至る多くのコースにPBLテュートリアル形式による教育をとりいれた基礎・臨床・社会医学の統合カリキュラムによる教育を行っています。テュートリアル教育は、問題解決能力や生涯学習習慣を涵養することができるのと同時に、グループ討論・学習における自分の考えをまとめ相手に伝えるコミュニケーション能力や協調性などの能力の涵養をもねらいとしています。

 

 

クリニカルクラークシップ(参加型臨床実習)

従来の見学型実習ではなく、医学生も自分の能力に応じて医療チームの一員として診療に参加する、クリニカルクラークシップ(CC)を導入しています。CCは、前半のPhase Iと後半のPhase IIより構成されています。

Phase Iでは主に附属病院で内科や外科、産婦人科、小児科、精神科といった基本となる診療科を4週間ローテートします。Phase II では総合診療科や診療所などの地域実習、興味のある診療科を選択する選択CCが含まれています。

診療チームの一員としてじっくり実習に取り組むことで、着実に臨床能力をつけていきます。

 

医療概論

カリキュラムの大きな柱の一つとして、医療人に求められる臨床能力について、臓器別・症候別の枠組みでは修得が難しい領域について体系的に学ぶことを目的として、16年次の全ての学年に「医療概論コース」が設置されています。このコースは、医師患者関係、チーム医療、地域医療(プライマリ・ケア)、医療安全、行動科学/ヘルスプロモーション、医療倫理、プロフェッショナリズムの7つのテーマを学習するように構成されています。

 

医療概論で学習するテーマ