医学類長あいさつ

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令和2年度は波乱の幕開けとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大のため入学式は中止となり、新入生オリエンテーションはオンラインで実施することになりました。4月末から始まった新学期も講義は全てオンライン配信となり、病院実習も中断されました。そんな中、医学類では、何とか医学教育を止めないために、授業の動画コンテンツ作成、オンライン実習の実践、時間割の再編などを行ってきました。その取り組みについては、医学教育学会機関誌「医学教育」51巻第3号の緊急特集「パンデミック下の医学教育−現在進行形の実践報告−」(http://jsme.umin.ac.jp/journal/5103_mag.html)の中で紹介しましたので、ご覧ください。

 

オンライン教育の是非が議論されていますが、学生に取ってはデメリットだけではなくメリットも多いようです。例えば、自分のペースで勉強できる、何度でも講義を聞き直すことができるので聞き逃したことも復習できるなど、コロナ終息後もオンライン講義を続けて欲しいという要望が寄せられています。ポストコロナの教育として、オンライン教育の長所を取り入れて勉強しやすい環境を作ることが重要だと考えています。

 

10月からは、通常に近い形の講義や実習が始まりました。感染防止のため常に健康状態に留意し「3密」を避けることは必要ですが、大学に来て同級生とともに勉強できることも重要です。これにより大学に活気が戻り、学生に笑顔が戻って来たと感じています。まだまだ予断を許さない状況ですが、こんな状況だからこそ学ぶことができることもあります。これを機に、医学生諸君は、ますます医学の勉強に取り組むとともに、普段の生活から規範を守り自分の健康に留意して活動する習慣も身につけて欲しいと考えています。ソーシャル・ディスタンシングが求められていますが、物理的な距離は保ちつつも人的交流は減らすことなく、皆で協力してこの難局を乗り越えて欲しいと願っています。

 

令和2年10月

医学類長   桝 正幸