地域医療実習(5年次)

地域CC

地域医療について学ぶことを目的として、茨城県内の地域の医療機関における地域CCを行っています。

地域CCの目的は以下の通りです。

(1)「場」による医療の違いを知り、大学病院―市中病院―診療所間で継続的な医療を提供できる能力を修得すること

(2)保健・医療全体を見渡し、地域における患者の生活を考慮する姿勢で臨むこと

(3)地域医療に従事する医師の魅力とやりがいについて現場での経験を通して体感し、医師のキャリアパスとしての地域医療について理解すること です。

 

地域CCでは、大学病院とは患者層の異なる地域病院・診療所でCommon diseaseを数多く経験できると同時に、介護・福祉および予防の分野のウエイトが大きいことから大学病院とは異なるチーム医療のあり方を学ぶことができます。また、保健センターの協力を得て住民健診や乳児健診や、近隣の小・中学校での喫煙防止教育活動等への参加を通して、ヘルスプロモーションの重要性について学びます。

 

地域CCは、診療所・小病院実習1週間、医師不足地域である神栖市または北茨城市での地域滞在型実習1週間、県内の病院実習6週間の合計8週間で構成されます。

 

<診療所・小病院実習>

地域医療の第一線で、外来診療、在宅医療(看取りを含む)、無医地区の巡回診療、ヘルスプロモーション、地域包括ケア、多職種連携実習など、地域医療についてさまざまな視点から学ぶプログラムです。

 

診療所実習スケジュールの1例(大和クリニック)

 

午前

オリエンテーション
訪問診療
在宅カンファ

訪問診療
在宅カンファ

訪問入浴

ケアマネ
在宅カンファ

訪問看護
在宅カンファ

午後

訪問診療
在宅カンファ

訪問薬剤

訪問介護
/特養実習

訪問診療
在宅カンファ

訪問診療
まとめ

 

実習は、「いばらき地域医療研修ステーション」に指定された診療所・小病院で行います。これは、茨城県と筑波大学では、地域医療教育に最も適したフィールドで、充実した指導体制を実現するための仕組みとして、2006年より全国に先駆けて導入したもので、県内で精力的に地域医療に取り組んでいる診療所を研修ステーションとして指定し、そこに専任の指導医を派遣して学生・研修医の地域医療教育にあたる事業です。指導医の人件費は茨城県が負担し、指導医の雇用や教育カリキュラムの導入、学生の派遣などは筑波大学が担当します。

 

現在、大森医院大和クリニック笠間市立病院利根町診療所の県内4つの診療所・小病院がステーションに指定されており、筑波大学では、4名の指導医をステーションに派遣し、5年次の1週間の診療所実習は、すべての医学生(一学年約100名)がこのステーションで実習しています。

(実習の一部は協力施設である、宮田医院サンシャインクリニックに依頼して実施しています。)

いばらき地域医療研修ステーションについて詳細はこちらをご覧ください。

 

<地域滞在型実習>

顕著な医師不足地域である神栖市または北茨城市のどちらかに1週間泊まりこんで、地域を基盤にした保健・医療・福祉活動を体験学習します。全ての実習を通じて、この地域で生活することの強みと抱える問題を探り、何らかの提言ができるような、フィールドワークの視点を持って取り組むことを課題としています。

 

実習スケジュールの1例(神栖市)

 

午前

オリエンテーション

移動

訪問看護

住民体験

健康教室

外来

午後

訪問リハ

地域医療

連携会議

住民体験

当直

乳児健診

移動

まとめ

 

実習は、神栖市済生会病院または北茨城市立総合病院を拠点病院として実施します。神栖済生会病院は、病院外来、訪問看護、訪問リハビリ、更には保健センターにおける乳幼児健診、ヘルスプロモーション、市内診療所の協力による診療所実習、ボランティア住民による住民体験実習など、様々な側面から地域を学ぶことのできるプログラムを展開しています。

 

北茨城市立総合病院では、外来診療、リハビリテーション、へき地巡回診療など、病院が直接担っている医療を学びます。また調剤薬局実習、訪問介護実習、地域リハビリ教室「くるみの会」への参加、こどもの家での幼児や保護者とのふれあい、健康教室に講師としての参加など、地域へ出かけていく実習を通じて、地域住民や多職種との交流をします。

 

神栖地域医療研修ステーション北茨城地域医療研修ステーションについて詳細はリンクをご覧ください。

 

<病院実習>

県内の市中病院(地域医療教育センターおよびその他の関連病院)において6週間の臨床実習を行います。大学病院とは疾患構造の異なるセッティングで、common diseaseを中心とした豊富な症例を幅広く経験できるのが大きな特長です。

 

実習の中心となるのは、地域医療教育センターが設置されている病院です。地域医療教育センターは、市中病院に大学病院の教育機能を展開することをコンセプトとするもので、大学教員が市中病院に常駐して教育・診療に当たるのが大きな特長です。詳細についてはこちらをご覧ください。

 

地域医療教育センターを含む協力病院は以下の通りです。

病院名住所
県西総合病院  茨城県桜川市
つくばセントラル病院  茨城県牛久市
筑波記念病院  茨城県つくば市
筑波学園病院  茨城県つくば市
きぬ医師会病院  茨城県常総市
総合守谷第一病院  茨城県守谷市
茨城西南医療センター病院  茨城県猿島郡境町
国立病院機構 水戸医療センター  茨城県東茨城郡茨城町
茨城県立中央病院  茨城県笠間市
(株)日立製作所 ひたちなか総合病院  茨城県ひたちなか市
なめがた地域総合病院  茨城県行方市井上
水戸協同病院  茨城県水戸市
国立病院機構 霞ヶ浦医療センター  茨城県土浦市下
(株)日立製作所 日立総合病院  茨城県日立市

 

<調剤薬局で健康教室を実施>

 

<特別養護老人ホームで健康体操を実施>

学生による特別養護老人ホームでの健康体操

 

 

<公民館で臨時診療所 実習>(大森医院)

<診療所内での診察>(大森医院)

 

訪問診療の様子
(大和クリニック)

多業種在宅カンファレンスの様子
(大和クリニック)