研究教育

今日の医学医療の目覚ましい発展は、先人が長い時間をかけて築き上げた努力の賜物です。医学生は、単に今日の医学の知識や技術を学ぶだけではなく、将来これをさらに発展させ、様々な立場から、次代の医学医療を切り開いていくことが期待されます。基礎医学研究者や先端医療従事者はもちろんのこと、地域医療に携わる臨床医であっても、現在まで積み上げられて来た医学の知識や技術に新たな一行を加えていく努力をすることが責務です。

また、医療の基本は科学でもあります。科学的に物事を見て、論理的な思考ができることは、研究の場のみならず、診療を行う臨床の場でも最も基本的なことです。

 

研究室演習

医学類では、科学的、論理的な思考をトレーニングし、研究マインドを持たせるための教育の一環として、1年次生から4年次生まで、研究室演習の選択科目を設置しています。各学生は、毎年自分の興味に従って、基礎医学、臨床医学、社会医学を問わず研究室を選択できます。各研究室の指導教員と相談し、具体的な研究テーマを設定し、授業の合間や放課後、夜間などに研究室で指導を受けながら研究を行うことができます。これまで毎年20名以上の学生が本コースを受講し、自発的に様々な研究室で研究を行ってきました。

 

新医学専攻コース(研究室実習)

さらに5年次後半から6年次前半までのおよそ半年間は、希望する研究室にてフルタイムで研究を行う新医学専攻コースを選択できます。また、これを選択した学生の中から、毎年2名に限り研究医養成コースに入ることができます。研究医養成コースに入ると月額5万円程の奨学金が支給され、また卒業後は直ちに大学院博士課程に進学し、早期に博士の学者として大学を始めとする教育研究機関で活躍することが期待されます