教育の特徴

医学類のカリキュラムは ①PBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルを基盤とする臓器別統合カリキュラム ②クリニカルクラークシップ ③医療概論を3本の柱としています。

1つ目の柱はPBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルを基盤とする臓器別統合カリキュラムです。1~3年生の臨床実習前はすべてPBLテュートリアルを基盤とする臓器別のコースとなっています。

2つ目の柱はクリニカルクラークシップです。従来の見学型臨床実習ではなく、医学生も医療チームの一員として診療に参加するクリニカルクラークシップ(参加型臨床実習)を導入しています。

3つ目の柱が医療概論です。臓器別の枠組みでは十分対応できない領域について体系的に学ぶことを目的としています。

 

PBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルを基盤とする臓器別統合カリキュラム

PBLテュートリアル

PBLテュートリアルは、事例(ケース)を出発点とし、その問題点を探り、自ら得た知識を活用しながら解決を図るプロセスを学ぶことを目的としており、テュートリアル形式(テューターのもとで行う少人数グループ学習)を中心として講義・実習を組み合わせたカリキュラムで行われます。

1~3年生の臨床実習前は基礎医学から臨床医学までの全てのコースについて、PBLテュートリアル形式による教育を行っており、臨床医学については臓器別のコース構成で教育が行われています。テュートリアル教育は、問題解決能力や生涯学習習慣を涵養することができるのと同時に、グループ討論の中で、自分の考えをまとめ相手に伝えるコミュニケーション能力や協調性を身につけるなど態度面の教育にも有用です。

 

クリニカルクラークシップ(参加型臨床実習)

従来の見学型実習ではなく、医学生も自分の能力に応じて医療チームの一員として診療に参加する、クリニカルクラークシップ(CC)を導入しています。CCは、ユニットCC、地域CC、選択CCより構成されます。
附属病院では相互に関連の深い診療科でシステムユニットを構成し、ひとつのシステムユニットで8週間の実習を行う実習単位を1ユニットとして関連の深い領域の理解を深め、約1年半の期間をかけて合計7ユニットのユニットCCを行います。5年次の夏以降は、地域の病院、診療所など、地域医療の現場で学ぶことを目的とする地域CC、ほぼすべての診療科を経験した後、さらに学びたい興味のある診療科を選択し、4週間という長期間の実習を行うことにより、より深い専門性を身につけることを目的とする選択CCを行います。
学生は4年次の夏休み明けからCCを開始し、78週間と全国一、期間の長いCCを行います。診療チームの一員としてじっくり実習に取り組むことで、着実に臨床能力をつけていきます。

 

医療概論

カリキュラムの大きな柱の一つとして、医療人に求められる臨床能力について、臓器別・症候別の枠組みでは修得が難しい領域について体系的に学ぶことを目的として、1~5年次の全ての学年に「医療概論コース」が設置されています。このコースは、医師患者関係、チーム医療、地域医療(プライマリ・ケア)、医療安全、ヘルスプロモーション、医療倫理、プロフェッショナリズムの7つユニットから構成されています。

 

医療概論のユニット

ユニット目標
医師患者関係 患者を全人的に理解し、良好な信頼関係を構築できる
チーム医療 チーム医療の必要性ならびに各職種の専門性を理解し、緊密な連携のもとに協調性をもってチーム医療を実践できる。
地域医療
(プライマリ・ケア)
大学病院とは異なる地域医療の特徴を知り、地域の特性に合わせた医療を提供できる力をつける。
医療安全 医療安全の基本的な考え方を理解し、医療チームの一員として安全で良質な医療サービスを提供できる。
ヘルスプロモーション 予防医学の重要性を理解し、行動科学に基づく健康教育を実践できる能力を修得する。
医療倫理 患者を人格として捉え、患者の抱える問題に真摯に向き合って倫理的配慮ができる。
プロフェッショナリズム 医師という職業人としての責任感を使命感を涵養するとともに、多様な選択肢の中から自らに適したキャリアを重ねていける能力を修得する。

 

ヘルスプロモーションプログラムは平成18年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」、チーム医療教育プログラムは平成19年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択されており、優れた医療人を養成するプログラムとして高く評価されています。