プログラムの内容

臨床能力の向上:現場で戦力として働ける基礎能力を磨く

準備教育の充実

医療面接→身体診察→アセスメント&プラン→診療録記載→プレゼンテーションの流れについて、1週間の実戦的な演習を取り入れます。

臨床推論教育カンファレンスの開催

実際に学生が経験した症例を題材に、臨床推論に関する教育カンファレンスを定期開催します。

診療手技講習会の開催

静脈注射などの診療手技に関する講習会を定期的に開催して、実習中に実際に施行できる機会を増やします。

Advanced OSCEの企画・実施

臨床能力を的確に評価できる実践的なAdvanced OSCEを開発・実施します。

 

本格的な診療参加:チームの一員として主体的に診療にコミットする

学生の診療行為に関する指針の作成と運用

患者の安全を確保でき、かつ能力のある学生は積極的に実施できるような指針を作成し、学外実習施設を含めた運用システムを構築します。

参加型実習の推進

実習期間中に学生が受け持つ患者数を増やして100名以上にするとともに、医療チーム内の学生の役割拡大を図ります。

多職種連携教育の拡充

茨城県立医療大学の協力の下で、関係する職種をさらに増やし、病院のみならず、地域の現場における多職種連携について学ぶ教育プログラムを導入します。

 

教育能力開発:学生教育に関わるすべての医療職の教育能力を高める

FD対象者の拡大

対象者を、指導医からレジデント・研修医へ、医師からすべての医療職へそれぞれ拡大します。

実施場所を学内から学外実習施設に拡大し、拠点となる地域医療教育センターでは年1回以上FDを開催します。

FD受講者のフォローアップ

FD受講者の教育状況に関するモニタリングおよび教育事例検討会を行い、必要に応じてサポートやアドバイスを行います。

巡回指導・指導医交換プログラムの実施

実習コーディネーターによる巡回指導と、勤務施設の異なる教員がお互いに他施設を訪問して指導する指導医交換プログラムを定期化します。

 

地域医療実習の充実:最適な教育の「場」で効果的に地域医療を学ぶ

学外実習の充実

地域医療機関に教員を派遣する地域医療教育センター・ステーション(11施設)に在籍する教員を5~10名増員します。

学外実習期間を1か月延長して、地域医療教育プログラムを充実させます。

学外実習施設の教育環境整備

学生用PHSや医療情報へのアクセス権限など、学外実習施設において学生が診療に参加するために必要な環境を整備します。

遠隔TV会議システム・E-learningシステムの活用

本学と学外実習施設間を結び、どの施設で実習しても一貫性のある教育が受けられる環境を整備するとともに、指導医の負担を軽減します。