宮内 順也さん 2年生
皆さん、こんにちは。医学類2年生の宮内順也と申します。私は、医学類ではどのような授業が行われているか、さらに医学類の学生たちのクラブ活動などにつきまして説明致します。
医学類に入学しますと、すぐに早期体験学習として、筑波大学附属病院で患者さんたちと接する機会があり、その後一年次に医学の専門科目として、生化学・組織学・分子細胞生物学などを学習します。これらを通して私は、医学類6年間で医学を学ぶことの重要性はもちろんのこと、医師として生涯を通して常に最先端の医学を学び続ける姿勢を持たなければならないと思うようになりました。
その一方で筑波大学は総合大学ですので、医学類の授業に加えて他の学類の授業を履修して学ぶことで幅広い学際性を身につけることができる制度を設けています。私は生物学類での講義や体育専門学群の講義を履修することで、医学類での専門科目で学んだことをより幅広く理解していくことにも努めています。さらに夏休み等に開講される他学類の授業を自主的に履修して、医学以外の他分野も勉強していき教養を深め、学際的な勉学に励めます。私も1年生の夏休みにはメディア論および学習障害児童に関する授業などをとって学ぶことができました。
医学類の学生たちのほとんどは放課後、クラブ活動に参加しております。特に運動部の入部率は8割を超え、さらに各種の文化系クラブ活動も盛んであり、二つ以上のクラブに所属をして活動をする学生もいます。私は医学卓球部に入部しており、一週間に3日程度の練習や試合遠征をしております。先輩・後輩たちと一緒に汗を流し、練習終了後は皆で一緒に夕食を食べる機会が多々あり、とても楽しく貴重な時間を過ごしております。
このように、医学類の学生生活は、充実したカリキュラムの基に勉学でき、各クラブ活動や学園祭といった楽しいイベントも多くあります。皆さんのご努力が実ることを心より祈念致し、来年度に医学類キャンパスでお会いできますことを楽しみにしております。
浅井 玲央さん 4年生
筑波大学医学類に興味を持ってくださっている皆さん、こんにちは。医学類4年の浅井玲央です。私が今までこの筑波大学で過ごしてきて感じた、筑波大学の魅力を、たくさんある中から2つだけ紹介したいと思います。
1つ目は部活動やサークルを通じて、学群や学年を超えた仲間たちがたくさんできることです。筑波大学は総合大学であるため、医学系、体育系、文化系など多様な部活動・サークルが存在しています。私自身が所属している医学水泳部という部活では、医学系以外の学生が多く所属していることが特徴で、理工学系や文系の友人たちがたくさんおり、大会で良い成績を残すために日々切磋琢磨しています。そして練習だけでなく、夏はバーベキューや海へ行って遊んだり、冬はスキーへ行ったりと、プライベートでも部活動の仲間たちと充実した大学生活を楽しんでいます。医学類には、私のように医学系の部活動・サークルに所属している人から、体育専門学群のトップアスリートたちと同じ部活動に所属してスポーツに打ち込んでいる人、留学生と交流するサークルに所属している人、バンドやオーケストラに参加している人まで、色々なことにチャレンジしている人が多いです。高校までやっていたことを続けたり、大学から新しいことを始めたり…きっとこの筑波大学で自分に合った部活動やサークルを見つけ、総合大学ならではの分野を超えた仲間たちと充実した大学生活が送れるはずです。
2つ目は最先端の研究に触れられることです。医学類では1年次から4年次まで、自分の興味のある研究をしている研究室へ行き、最先端の研究に触れ、実際に研究に参加したりすることができます。また研究の道に進みたいと思った場合には、5年次から6年次にかけて「新医学専攻」というコースを選択することができ、さらに深く研究を進めて将来の進路につなげることのできる環境が整っています。さらにその研究室も基礎医学・臨床医学・社会医学といった幅広い分野から選ぶことができます。私自身もある授業をきっかけに興味を持った研究室に通い始め、実験に参加させてもらったり、学会で発表させてもらったりして、様々な経験をさせてもらっています。
都心にも近く自然豊かなこの筑波大学では、学業面以外でも楽しく充実した大学生活が待っていること間違いなしです! ぜひ筑波大学へ来てみてください。皆さんにお会いできることを楽しみにしています!
前島 拓矢さん 6年生
かつての世界医師会会長で、公衆衛生学の研究者であるMichael Marmotは、自身の著書の中で“Why treat people and send them back to the conditions that made them sick?”と述べています。最近になり、貧困や経済格差、労働環境、幼少期の体験、住む地域の違いなどの社会的な要因が、人々の健康に大きな影響を与えるということがわかってきました。病院に来た患者さんを医学的な面から治療するだけではなく、その背景に何があるかまで考えていかなければその患者さんが抱える根本的な問題の解決には至らない、ということを意味しているのだと思います。
このような一見医療とは関係ないようなことも含め、医療の発展に伴い医療系学生が学ぶことはどんどん増えています。正直言って、かなり大変です。それでも、将来医療者になる1人として、しっかり大学で学ばなければならない。
一方で、大学に入ったからと言って、自分の学びたい知識が得られるとは限らないと思います。必修以外の授業を取ることであったり、大学の外に学びに行くことであったり、積極的な姿勢が必要になることもあります。大学に入ってからこそがスタートなのです。さらに言えば、医療者になることがゴールとも限らない。どのような医療者になるのか、例えば大学病院で働く、過疎地域で働く、基礎研究に携わる、行政に関わる、他にもいくらでも選択肢はあります。自分はどのような医療者として社会にコミットメントしたいのか?
そんな学生の思いに応えてくれるのが、筑波大学医学群医学類の誇るべき点だと思います。たった1人の学生の勝手な思いに、先生が豊かな知識と経験を持って真正面から対峙してくれる。「こんなことを学びたい」と言えば、それにとことん付き合い、きっかけを与えてくれる。こんな先生と学生の距離が近い大学はなかなかないと思います。もちろん、積極的に学び続ける魅力的な学生もたくさん待っています。自分のアツイ気持ちを思いっきりぶつけたいみなさん、ぜひ筑波大学で爆発させに来てください!
丹下 善隆さん 平成24年度卒
筑波大学附属病院消化器内科 後期研修医
受験生の皆さん、こんにちは。筑波大学附属病院に消化器内科医として勤務している丹下善隆と申します。2013年に筑波大学を卒業し、当院で2年間の初期研修プログラムを修めた後に消化器内科の道へ進みました。茨城県水戸市出身で、高校まで水戸で過ごし、大学からつくばでの生活を始めました。
つくばは緑が多く過ごしやすいことに加え、都心へのアクセスも1時間以内でもあるため利便性も兼ね備えています。休日は筑波山登山など自然に触れたり、東京に日帰りで足を運ぶこともよくありました。最近は開発が進み、大規模なショッピングモールや、コストコなどの生活に直結する店も増えています。さらにおしゃれなカフェやレストラン、居酒屋も充実しています。中でもラーメン店は多く、行列が出来る有名店もあることから友達とよく行っていました。
部活動やサークル活動も充実していて、私は医学硬式庭球部でテニス漬けの学生生活を送りました。周りには部活動に打ち込む人、留学する人、研究室で勉強する人、病院実習で医療過疎地域に出向く人など様々でした。大学生活を送る上での選択肢が多いので、それぞれが目指す大学生活に近づくことが出来ると思います。
私が大学卒業後につくばに残った理由として、当院の臨床研修プログラムが魅力的だったことが大きかったと思います。稀な病気や治療の難しい病気、風邪などありふれた病気、色々な患者さんがいますが、実際のところ一つの病院でバランスよく診るのは難しいと思います。当院では、大学病院と地域の中核病院、街中の一般病院のなかから複数の病院を選択することでオリジナルの研修プログラムを作ることが出来ます。
皆さんはどのような大学生活を送り、どのような医師になりたいというビジョンはありますか。皆さんが目指す医師像に近づける生活がつくばにはあると思います。
山縣 邦弘さん 昭和59年度卒
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 病態制御医学専攻 腎臓病態分野教授
筑波大学医学群医学類を目指す皆さんへ。私は1984年に筑波大学を卒業した山縣邦弘と申します。現在母校の腎臓内科部門の教授として筑波大学で働いております。私が5回生として筑波大学に入学し、早いもので、もう30年以上の月日がたちました。筑波大学を卒業後は筑波大学附属病院で研修を行い、後期研修終了までさらに6年間をつくばで過ごし、その後茨城県内の一般病院での勤務を経て母校の教員を約10年前から務めております。私の学生時代は陸の孤島といわれた筑波大学ですが、今では東京の中心からつくばまで45分でついてしまう通学圏内となっており、本当に隔世の感があります。
筑波大学は、総合大学の特性から、基礎科学の部門が非常に充実しており、医学はもとより、生物、生命科学の最先端の研究が行われていること、さらには、医学部門と同時に体育科学部門もあり、スポーツ医学、運動療法などの研究も盛んに行われております。さらに研究学園都市といわれるように、多くの研究機関が集積しており、世界最先端の科学研究の成果を上げている研究者が至るところにおられ、研究や学問を行うには最適な環境にあります。さらに最近では、筑波大学自身が海外の大学とも積極的に交流協定を結んでおり、アジアはもとより、ヨーロッパ等世界各地の大学の学生、教員の交流を積極的に行っております。医学生として在学中も、このような海外の大学への留学のチャンスも数多くあります。
車でつくばの中心から5分も行けば、長閑な田園風景が拡がります。そこへ東京まで行ける鉄道は早朝から深夜まで往復しており、勉強や研究だけでなく余暇の過ごし方もほぼ完璧に充実している状況になりました。つくば駅からその気になれば歩車分離のペデストリアンを多くの緑に囲まれながら池や公園を横目に見て、徒歩で大学構内までたどりつくことができます。まずは一度つくばまで足を運んでみて下さい。多くの皆さんが筑波大学へと進路を選択されることをお勧めすると同時に、充実した学生生活が送れることを請け負います。