令和6年度から実施のアカデミア・コースについて

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 医学類では、令和6年度から新しい教育として「アカデミア・コース」(5人程度)を新設します。

 

 「アカデミア・コース」では入試におけるアドミッション・ポリシーや入学後のカリキュラムは一般枠と同等ですが、卒業後の研修方法が一般枠や地域枠と異なります。これまでの地域枠では、県からの修学資金貸与を前提に茨城県での従事義務(9年間)や医師不足地域での従事義務(4.5年間)を負いますが、「アカデミア・コース」ではこうした制限を設けません。本学では卒前6年+初期臨床研修2年+後期専攻医研修3~5年を一貫した医学教育と捉え、初期臨床研修および後期専攻医研修を筑波大学附属病院や関連病院群で行い、かつ大学院への進学や海外留学を積極的に推奨するものです。世界最高水準の研究・教育を目指す指定国立大学・筑波大学での卒前教育・卒後研修を通じ、高い研究能力を有する優れた専門医や医学研究者、医育機関での教育研究者を数多く養成することを通じ、卓越した研究教育と社会実装を推進し、かつ地域医療への貢献の両立を図ることを目的としています。

 

 尚、令和6年度は一般入試(前期日程)の合格者から募集しますので、試験科目や選抜方法は一般枠と同様です。当該合格者に対する「アカデミア・コース」応募方法の詳細につきましては決定次第、募集要項で公表します。

※募集要項の一覧

https://www.tsukuba.ac.jp/admission/undergrad-list-guidebooks/#youkou

「・医学類を受験する皆様へ」(PDF、2023年11月27日)

一般枠、地域枠とアカデミア・コースの違い

一般枠 地域枠
【一般枠(前期日程)

合格者から募集】

アカデミア・コース

 目的 基本的な臨床能力と研究能力を備え、高い問題解決能力とコミュニケーション力をもって、患者の立場を配慮した医療を行うことができる人間性豊かな医師を育成する。 世界最高水準の研究・教育を目指す筑波大学および附属病院を中心に初期・後期臨床研修を行い、高い研究能力を有した優れた専門医・研究医・医学教育研究者を育成する。 医師不足地域の医療機関に従事しようとする者に対し、修学資金の貸与により医師の養成・確保及び地域偏在の解消を図る。
従事要件

なし

筑波大学附属病院の診療科研修プログラム※に参加。県内や医師不足地域での従事義務はない。 県内での従事要件(卒直後から茨城県に9年間、うち4.5年以上を医師不足地域)を遵守。茨城県のキャリア形成プログラムに参加。修学資金の貸与を前提とする。
その他

——

低学年より研究室演習、高学年では研究室実習に積極的に参加し、早期より医学研究に関与することが望ましい。また、研究医コースへの参加(卒後、臨床研修を経ずに大学院に進学するコース)や大学院への進学が推奨される。 卒後、大学院への進学や海外留学の希望者には従事期間の猶予制度あり。
入試 推薦日程(44人)

前期日程(44人)

—— 推薦日程(茨城県枠18人)、前期日程(茨城県枠8人、全国枠10人)、別枠入試(人数については令和5年度記載の内容を掲載。令和6年度については、国との協議中)

 

※診療グループ別臨床研修カリキュラム一覧https://www.hosp.tsukuba.ac.jp/sotsugo/first_program/program/kensyu_program_curriculum.html

※募集定員については予定のため、詳細は募集要項で確認してください。

 

図:【HP用】アカデミアコースと一般枠の違い(PDF)